涙雨
今日は朝から雨でした。
晴れたりもしたけれど・・・雷が鳴り、激しい雨。
仕事の帰りに、やんでいた雨がまた激しく降り出して・・・。
あぁ・・・まるで今の自分の心模様のようだと。
瀬奈じゅん退団発表・・・。
前にも同じことを書きましたが、覚悟はあっても、寂しくないことなんて全然なくて・・・。
むしろ発表されてしまって、余計に寂しさが増してきました。
今日だろうという予測もあったので、驚きはなかったんです。
でも・・・「男役の」瀬奈じゅんが見れるのは12月27日まで・・ということに対する喪失感があります。
私にとって、瀬奈じゅんという人は、宝塚のいろいろな可能性を見せ続けてくれた人。
そして、きっと彼女に出会わなければ、今現在まで宝塚を見ていなかったであろうことも確かで。
そしてこれからも見続けていきたいと思える人。
ファンになる前から、存在を認識はしていたから、「見続ける」という意味ではずいぶん長い間見てきた人。
決して昔から、そしてトップになってからでさえも、平坦な道のりではなかったと思います。
今から思えば、セナ君のとても繊細で感受性が豊かで・・・でもその奥にある鋼のような強さに惹かれて、その強さを信じて見続けてきたような気がします。
今、私は本当にセナ君の舞台を見続けることが出来ていて幸せだと思います。
その一方で「A-“R”ex」で劇評家の方が書いていたように、トップになってから特に「伝統」と「革新」の最前線に立たざるをえない・・・いえ、立つ必要に駆られていたなと思います。
再演ものでも、彼女は常に「現代性」を役作りに取り入れた。その姿勢こそ「温故知新」だったと。
そして「A-“R”ex」や「MAHOROBA」「SAUDADE」等の一風変わった作品の主役を務めたことも偶然ではなく必然だったと思います。
相手役を置かないことも、昔はあったことだけれど、ここ20年ぐらいなかったから、いろいろ言われ続けた。
そういう風に賛否両論の渦中にさらされることがこれほど多い人も珍しいと感じていました。
月組での「エリザベート」2回もそうだと思いますが。
そんな中でも、凛と前を向いて歩くセナ君の姿を私はとても美しいと思っています。
自分の居る場所に、自分の歩いてきた道にちゃんと誇りを持っている人だと。だから男役に対する姿勢もとことんプロフェッショナルだったんだと。
・・・今はなんだか上手く言葉が見つかりません。
でも、「情熱大陸」で「男役を全うする」「その日が来るまで進化し続けたい」と語ったセナ君の男役を目に焼きつけ、しっかり見続けていきたいと改めて決意しました。
今日はそんな彼女に敬意を表して、「A-“R”ex」と「SAUDADE」を家で見ます。
| 固定リンク
「瀬奈じゅん」カテゴリの記事
- 永遠の愛の証―シドニー・カートン―(瀬奈じゅん語り③)(2009.09.27)
- 王としての器-大海人皇子-(瀬奈じゅん語り②)(2009.09.14)
- 最後の役名(2009.09.01)
- 「らしい」と「らしくない」の狭間で(瀬奈じゅん語り①)(2009.08.18)
- 二つの輝き(2009.07.09)


コメント
今日はたくさんの方が、まんじりと、心を整理していらっしゃるのでしょう。
気持ちを分かつ人が近くにいないので、おじゃましてよいですか。
明確にゴールを定めているオーラが、昨年からもう出まくっていたので、わかってはいたけれど、切ない気持ちですね。
05エリザを観て、こんなにナチュラルで、繊細な芝居心のあるジェンヌがいるなんて!退団されたら、いつかお仕事がしたい!なんておこがましくも思ったものでしたが、最近では、宝塚というフィールドでの彼女の輝きの貴重さが、歴々そうそう出ない価値高いものだと感じるので、ちょっと、時よ止まれ的な気持ちになってしまいました。
12月は、なんとこちらも公演中、12/29が千秋楽。・・ということは、稽古含めどんかぶり。27日は、池袋の劇場から、日比谷方面にせめて気を飛ばしますか。
ん~、せつないっっ。
今日は昼間にたまたま私も「A-“R”ex」を観たくなり、観てました。
いいですよね。
投稿: | 2009年7月 7日 (火) 01時20分
ごめんなさい;また名乗り忘れ、コメ1るる♪でした。
投稿: るる♪ | 2009年7月 7日 (火) 02時25分
突きつけられた現実、寂しいですね。退団が予想されていたここ数日、「情熱大陸」と「サウダージ」を繰り返し観ていました。「サウダージ」の公演の時も退団オーラでまくりなのを、努めて考えないようにしていた自分がいました。つらいわ~、でも、いろんな役、すばらしい舞台を見せてもらってあさちゃんに感謝しています!昨日の退団発表後すぐに、チケット買いました。遠征します!トートを目に心に焼き付けてきます。先のことは今は考えずに。気持ちを書かせてもらえて桜月さん、ありがとうございます!
投稿: はるか | 2009年7月 7日 (火) 07時59分
るる♪様、コメントありがとうございます。
私も今は身近に気持ちを分かり合える人がいないので(苦笑)、コメント非常に嬉しいです。
そうなんですよね、昨年からわかってはいたんですけどね。セナ君のことは舞台を見ていればわかるような気がするので、その予感に間違いはないだろうと思ってはいても、今はずっと泣きそうな気持ちです。
今日の会見の雰囲気だと、舞台での仕事は続けてくれそうなので、それはほっとしたのですが、それでも20年近くかけて築き上げた瀬奈じゅんの「男役」という一つの芸がもう見納めになってしまうことが切ないなと思います。それが「宝塚」という世界なのでしょうがね・・・。
でも、きっと最後まで男役を全うして、宝塚で得たことを糧に、また前を向いて凛と進んでいくんだろうと会見の記事を読んでいて思えました。
時よ止まれ・・とはやっぱり思ってしまいますよね・・・。
るる♪様は東京の千秋楽のときはちょうど公演中なのですね・・・。お忙しいとは思いますが、池袋から日比谷なら近いと私は思うので(笑)、思いを送ってください☆
「A-“R”ex」は役者瀬奈じゅんの魅力がすごく出ていて、好きです。でも、ちょっと昨日はこの話が余計に胸に沁みました。
投稿: 桜月 | 2009年7月 7日 (火) 21時59分
はるか様、コメントありがとうございます。
こちらこそ、はるか様のお気持ちをお聞かせくださって、本当に感謝です。気持ちを分かち合える人がいることは本当に有難いことです。
「SAUDADE」は・・もう本当に退団オーラ出まくりでしたもんね(笑)。透明な輝きを放っていました。
でも、「SAUDADE」という言葉が、もう会えない人を思う気持ちと、また会いたいと願う気持ち・・・つまり過去へと未来への気持ちを併せ持った言葉であるように、戻れない過去を惜しみながらも、前に向かって進むセナ君をこれからも見つめ続けたいと思いますね。
本当に、たくさんの素敵な役、素敵な舞台を見せてもらえて、私も今はただただ感謝の気持ちです。
東京の「エリザベート」見に行かれるのですね!!羨ましいです♪美しいトート閣下の姿を目に焼き付けてきてくださいね。
投稿: 桜月 | 2009年7月 7日 (火) 22時07分