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そういえば・・・初めてだったのか・・。

お久しぶりです。ちょっと「エリザベート」終わって燃え尽きていました(笑)。
でも、それぐらい意外なほどにはまった09年版月組「エリザベート」でした。
これから東京でご覧になる方が羨ましいです。

この間、「エリザベート」を観劇していた時に、偶々お隣にいた人と話しました。
そのときにはっとしたのが、「大劇場でこういう役って今までなかったですよね」とのお言葉。

・・・・あまり意識していなかったのですが、思えば大劇場でトートみたいな役って、セナ君は全然縁がなかった気がします。
大劇場以外でもトートみたいな役は、あまり見たことがない気もするけれども、あまり笑顔を見せない役ならありましたよね。
でも大劇場は実は思いっきりシリアスな作品って、最近の2作(「夢の浮橋」「エリザベート」)だけだったんだなと。
いろいろ違う視点から見ている人と話をすると気付かされるなと思いました。

「エリザベート」の話も含め、ちょこちょことっちらかった話を(笑)。

■セナ君でトートが見ることが出来て本当に良かったなと・・・今、しみじみと感じていたりします。
・・・見る前は、いまいち想像できないとか言っていたんですが(苦笑)、また一つ大切な役が増えたように思えました。
今まで、あまり「エリザベート」の中で「トートの感情」って私は細かく考えたことがなかったので、今回セナ君がトートを演じたことで気付いたことがたくさんありました。
それは今まで書いていた通りのことなのですが、それもセナ君が決して型どおりに芝居を流すことなく、新たに解釈して演じてくれたから、こちらも新鮮な視点で見ることが出来たように思えました。

あまりビジュアルの話をしていなかったのですが、けっこう中性的な雰囲気もあるトート閣下だなと思って見ていました。なんせ美しいのですが(笑)、男も女も関係なく人を惑わせ惹き付ける様な雰囲気が、「人が死に魅せられる理由」をビジュアルから説得力があるものにしていたように思えます。
宝塚の「エリザベート」では、やはり恋物語視点が先に立つことが多かったので、「男が女に惚れる理由」つまりエリザベートがトートを惹きつける理由が重要視されがちだったのですが、今回は「トートに人が惹き付けられる理由」っていうのがニュアンスとして出ていたところも新鮮でしたね。
そのニュアンスが出たのは、ビジュアルが美しいのにプラス、セナ君のトートが怖さを前面に出してはいなかったのもあるかもしれないです。
少年ルドルフに接するところも、けっこう優しい(でも、後ろから近づく時はかなり怖い顔していますが・・)。
革命家たちに混じるところも、特に異界のものという風情でもないし。
エリザベートに対しても、わりと紳士的な印象でしたし(笑)。

「死」に対するイメージが決しておどろおどろしい暗くて怖いものなだけでなく、そういう暗さとその一方で人を恐ろしいほどの力で魅了してしまう甘美さが両方あるのが、セナ君のトートだと思います。

ひたすらトート語りしてますが(笑)、なんだかとても好きだったので(笑)。


■「A-“R”ex」の東京千秋楽をスカイステージで見ました!!
東京すごく良くなってますね!!
ドラマシティよりも台詞のテンポも良く、よりブラッシュアップされた感じがしました。
なんとなく、東京の方がわかりやすくなっているようにも見えました。
セナ君と他の人たちの立ち位置の位相の違いが、より明確に見えるようになったからでしょうか?
たぶん、その原因は台詞回しかな・・と。
セナ君はよりナチュラル傾向に。神様グループはより芝居がかったように・・と差がついていました。

セナ君はドラマシティより芝居に抑制をきかした気がします。基本の役作りはぶれないけれど、表現が変化していたので、よりアレックスの切なさや思いが胸に迫りました。

矢代さんのオリンピアスとの口論の場面で・・・セナ君の眼から大粒の涙が・・・。
あの場面、ナマで見たときも泣いている回が大半でしたが、改めて見るとものすごく苦しい場面で。思わず息をつめて見てしまいました。

インドの場面が、やっぱり何度見ても圧倒される・・・。
アレックスが正気と狂気の間を行ったり来たりしているような表情に、ゾクッとしました・・・。

ラストの「もう時間はそんなには残されていないの」「それも知っている」のアサカナのやり取りが、今から見るとあの時の現実と二重写しになっていて、どうしようもなく切なくなりました。

苦しくて切ない作品だけれど、やっぱり何度も見てしまう、私にとっては忘れられない作品です。
そして見るたびに、いろんなことを感じてしまいます。

■「SAUDADE」のDVDを買った話をしていなかった・・と思うのですが(笑)。
「FEVER」は微かに音は聞こえます(笑)。というか、充分聞こえている気がするので良かったです(笑)。
映し方は、不満もあったりするんですが、ツボはあまり外していなかったので満足です。
たぶん、あれは私が見に行った回です(笑)。
あの日はすごく良かった回だったのでDVDに残って嬉しいですね。

どの場面も好きで・・・。
踊るセナ君がたっぷり見ることが出来る幸せに浸っていたな・・と公演に通っていた時のことを思い出して・・それこそが「SAUDADE」という思いなんだろうなと。

「A-“R”ex」も「SAUDADE」もドラマシティ作品で異色作かもしれないですが、どちらも本当に大好きな公演でしたね。大劇場と違って「宝塚とはこうあるべき!」みたいな制約があまりないぶん、セナ君の大劇場では見られない面や味が前面に出るような両作品だったのではないかなと。

・・・でも大劇場でも「SAUDADE」のように、白のシャツに黒のパンツで飾り気のない格好で踊って欲しいな・・とも思うのであります(笑)。あの姿のセナ君が一番美しいと思ったので。

雑談になってしまいました・・・。

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月組「エリザベート」(09年)」カテゴリの記事

コメント

エリザベート3回観劇しました。今、無性に遠征したい気持ちです。でもチケットがとれてなくてDVDまで我慢です。いつも本当に奥深くあさこさんに対する愛あふれるコメントに感じ入っています!あさこさんのトートは今までのトート像を変えた!そう思っています。ルキーニ、エリザベートを演じたからこそ見えたトートだったのでしょう。ほんとに美しい!!桜月さんの言葉どおり、ここでの死はおどろおどろしいものではなくある面、甘美なものという解釈は、あさこさんのトートを観た人の多くが思ったのではないでしょうか。エリザベートの魂、死願望という心の具現を、シンプルに、抑制された演技と美しさで観る者を引きつけた今回のトートは最高でしたね!!!

投稿: はるか | 2009年6月29日 (月) 07時39分

はるか様、コメントありがとうございます☆
私もはるか様と同じように、東京まで遠征したい衝動に駆られています(笑)。

セナ君のトートは、本当に今までのトート像とは違う役の作り方でしたよね。はるか様の仰るように、ルキーニ、エリザベートを演じたからこそのトートだということは、私もかなり感じました。違う視点からトートを見ているからこその、トートとしての在り方がセナ君にしか出来ないものだと思えました。

エリザベートにトートが見えるということは、どこかで死に惹かれる気持ちがあるからだと思うのですが、トートとエリザベートが男女の恋愛関係になると、そのあたりのニュアンスが消えてしまうんですよね。セナ君のトートは残酷で冷たい面もありますが、同時に甘く優しく美しい面も持っていて、それは人が「死」に抱くイメージでもあるのではないかと。本当に抑制された演技でしたよね。あの静かな存在感はすごい!と私も思わされましたね。

ファンですが、未だに予測不可能な部分を持った人だと驚かされます(笑)。

投稿: 桜月 | 2009年7月 4日 (土) 21時29分

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